フッ素樹脂による撥水現象
硬質アルマイトにフッ素樹脂を含浸させた高機能な皮膜
ダイナフロン
DINAFLON
当社は1950年(昭和25年)に創立して以来、アルミニウムの表面処理分野においてつねに時代を先取りする最新技術の開発に果敢に取り組んでまいりました。そのひとつが、わが国では初の米国MIL規格の適用を受けて航空機時代の先鞭をつけるべく硬貨アルマイト技術の工業化に踏み切り、防衛庁認定工場となったことでした。以来、当社の技術と品質の確かさは各界に高い評価を得て今日に至っています。
50ミクロンの高潤滑性を誇る、
プラスアルファのダイナフロン
わが国で、初めて工業化して好評を博した航空機部品のダイアノ処理(超硬質アルマイト)はその後もロングランを続けておりますが、以来50年の実績を誇る当社の技術の粋を尽くして開発したダイナフロンは、そのダイアノ皮膜の上へさらに高潤滑性を付与し、プラスアルファの実力を備えさせたものです。
軽薄短小の時代にあって、軽量なアルミ部品は多用される傾向にあり、硬質で安定したコーティング処理はますます必要とされています。その点で、当社のダイナフロンは、50ミクロンという硬くて厚い皮膜を生成させ、その上へ特殊工程によるフッ素樹脂を含浸させていますので、耐摩耗性に優れ、滑り摩擦係数を大幅に低減した皮膜となっています。
皮膜の特徴
- 撥水性
- 高潤滑性
- 非粘着性
- 高硬度
- 高耐摩耗性
- 電気絶縁性
- 非磁性
- 耐熱性
- 耐食性
使用用途
自動化機械、油・空圧機械、電子機器、光学機器、海洋機器、繊維機械、宇宙開発機器、包装機器、自動車部品、印刷機械、被写機部品、弱電機器、製紙機械、製本機械などの摺動面、回転接続部、蝶番機構、バルブ、カム、ギヤ、ローラー、ピストン、シリンダ一、噴射ノズル、電気絶縁板に使用されています。
最大処理可能寸法
処理内容 | 長さ x 幅 x 高さ(mm) |
---|---|
ダイナフロン | 1100×350×700 |
アルミニウム | アルマイト | ダイナフロン | |
---|---|---|---|
硬さMHV | 60〜100 | 200 | 400〜600 |
熱伝導性 | 10 | - | 1 |
電気抵抗 | 2.65 x 10-6 | - | 4 x 1015 |
摩擦係数 | - | 0.35 | 0.05 〜 0.15 |