Chemical Conversion Treatment

化学皮膜

アルミニウム表面に生成する保護皮膜

処理前

処理後

適用規格

MIL-C-5541 CLASS1A・CLASS3、MIL-DTL-5541 TYPE I 他、航空機関連規格に適合しております。

皮膜の特徴

色調
淡黄色〜黄褐色の美しい色調が得られます。

塗装の密着性
塗装の密着性が高く、塗装の下地処理として利用されます。

耐食性
168時間の塩水噴霧試験にも合格し、腐食・孔食が発生しません。

電気抵抗性(クラス3)
皮膜の電気抵抗がきわめて小さいので、電気・電子部品など電気伝導性を要求される製品に使用できます。
■電気抵抗:5000μΩ/in2以下

タッチアップ
機械的損傷が発生した部分、また硫酸アルマイト、ダイアノ等の処理の際に生じる接点部分にクラス1A皮膜を生成して、補修することができます。
ただし部品の全面積の5%以内と規定されています。

化学皮膜処理液(QPL-81706)

MIL-C-5541 クラス1A、MIL-DTL-5541 TYPE I クラス1A
主として耐食性及び塗装の密着性が要求される場合に用いられる皮膜。
 →BONDERITE M-CR 1200S AERO(アロジン1200S)

MIL-C-5541 クラス3、MIL-DTL-5541 TYPE I クラス3
主として電気伝導性が要求される皮膜。有色および無色の皮膜があります。
 →有色 BONDERITE M-CR 1200S AERO(アロジン1200S)

最大処理可能寸法

(㎜)
処理内容 処理液 L × W × H
MIL-C-5541 クラス1A および クラス3
MIL-DTL-5541 TYPE I クラス1A および クラス3
BONDERITE M-CR 1200S AERO
(アロジン1200S)
800×400×500

三価クロム化学皮膜処理で、MIL-DTL-5541の要求項目(耐食性、塗装密着性、低電気抵抗性)に合格しています。
外観は無色~僅かな干渉色で、アビオニクス筐体などに採用されています。

error: Content is protected !!
上部へスクロール